私たちが歯を失ってしまった場合、どういったことで困るのでしょう?
すぐに感じるのは食事がとりずらくなることでしょう。

でもそれだけではないのです!
歯がなくなるだけで様々なことに影響が出てくるのです。

噛み合わせへの影響

歯が傾いたり移動して噛み合わせが狂ってしまいます。
私たちの体調は噛み合わせを含む口腔機能の良し悪しに依存することが多々あります。
噛み合わせが悪くなるだけで、自律神経失調症や肩こり、腰痛などの関節痛、様々な不定愁訴にまで影響を及ぼすことがあるのです。

咀嚼機能への影響

咀嚼とは「食物を歯で咬み、粉砕する」ことです。
歯がなくなると物が食べにくくなると同時に噛む力も弱まり、良好な咀嚼機能が維持できなくなってしまいます。
厚生労働省と歯科医師会は「8020運動」を立ち上げ、80歳になっても20本の歯を残そうと国民に呼びかけています。しかし、単に多くの歯を残すだけでなく、高齢になっても何でも食べられる良好な咀嚼機能を維持することが重要なのです。

正しい噛み合わせと良好な咀嚼機能を維持できれば、体(脳)に良い刺激を与えることができます。
高齢者でも噛む力(咀嚼機能)が回復し、何でも食べられ、健康な生活を過すことが可能になるのです。
失った歯を補う治療にはブリッジ・入れ歯・インプラントなどがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
歯科医院で納得するまで説明を受け、今あなたが抱えている問題を理解した上で、どの治療が一番良いか決めましょう。

| 比較項目 |
インプラント |
入れ歯 |
ブリッジ |
| 治療方法 |
 |
 |
 |
長期信頼性 (残存率) |
◎ (10年で90%以上) |
× (4年で50%) |
△ (8年で50%) |
残存組織の 保護 |
◎ |
× (鉤歯の喪失、顎堤の吸収) |
× (歯質の消去、咬合負担の増大) |
| 咬合咀嚼力 |
◎ |
× |
○ |
| 審美性 |
◎ |
△ |
○ |
| 異物感 |
◎ |
× |
○ |
| 良い点 |
天然歯のように顎の骨に固定するので、違和感がなく噛むことができる。
噛む力は天然歯の約80%回復することが出来るので、固いものを噛むことが出来るようになる。
隣の歯を削る必要がない。
見た目が天然歯に近い。
良く噛めることは全身的な健康にも良い影響を与える。 |
ブリッジでは適応できないような大きな欠損に有効。
ブリッジのように健全な歯を削らずに補える。
(削る替わりにバネで固定する場合もある。) |
固定式であるため装着しても違和感があまりない。
人工の歯の材料を選択することにより天然の歯と遜色のない審美的な修復が可能。 |
| 留意点 |
インプラントを顎の骨に埋めこむ手術が必要。
全身の疾患がある場合には治療ができない場合がある。
インプラントを維持するためには十分な口腔衛生の管理と定期的な検診が必要である。 |
バネによる隣の歯への負担が大きい。
噛む力が健康な状態に比べて30〜40%くらいになる。
取り外して手入れをする必要がある。
すぐにガタつきやすい。
口の中に違和感を感じやすい。
食物が挟まって口の中が不衛生になりやすい。 |
ブリッジを支え、固定するために、たとえ健康な場合でも両隣の歯を削る必要がある。
支えになる歯には大きな力がかかり、将来的にその歯を失うことの原因となる場合がある。
ポンティック(ブリッジの隣の部分)の下部の歯肉との間の部分に食べ物カスがつまり、口の中が不衛生になりやすい。
空気がもれて発音が困難になることがある。 |
| 治療費用 |
インプラントは保険適用外の治療のため自由診療となります。
手術の難易度、埋入本数等により必要な費用が算定されます。 |
保険適用材料を使用する場合はその保険点数内。
使用材料による保険適用外のものは自由診療となり高額となる場合があります。 |
保険適用材料を使用する場合はその保険点数内。
使用材料による保険適用外のものは自由診療となり高額となる場合があります。 |

インプラントの最大のメリットは、顎の骨にしっかり固定され自然の歯と同じように噛むことができることです。
インプラントなら、咀嚼機能を維持し、体(脳)に良い刺激を与えることができます。

インプラントは治療費が高いと考える方もおられます。
しかし、5年10年といった長期間でのメリット・デメリットはどうでしょう?
定期健診やご家庭でのケアをきちんとしていれば長期間持たせることができ、周囲の歯も傷つけない、自然歯と変わらない噛み心地が得られるのです。

高齢者でも噛む力(咀嚼機能)が回復・維持でき、何でも食べられ、健康な生活を過している方もおられるのです。
毎日の食事が快適にとれることが、どれだけすばらしいことか!ぜひ実感してください。
そのためのサポートをするのが歯科医院の役割であり、私たちの喜びでもあるのです。